『だいこん役者』の浜中文一と、関西ジャニーズについて

『だいこん役者』です。はいw

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『SHOCK』は何回か見たことあるけど、普通のお芝居って余りない。
商業演劇ってほんと数えるぐらいしかなくて、宝塚1回、四季を2回、『炎立つ』、『寝盗られ宗介』ぐらいか?DVDでの作品は蜷川シェイクスピア物、新感線他見たことあるけど。
でもTVの中継やDVDと生はまた違うしな〜。多分転換とか切ってるだろうしw

で、こういう世話物的というか座長公演的なのって初めて見る。
要は浜中文一を見に行っただけなんだが。
ざっくりと素人感想を。


・転換に時間かかる。
セットは結構大掛かり。だからか転換に結構時間かかる。薄い幕が降りて音楽だけ流れる回数と時間が結構多かった。
幕の前で芝居しつつ裏でセット変えてる時もあったが、何もなくてじっと待つ時間が結構気になった。今までそんなこと思ったことないが。やっぱセット丁寧に作ってるからかな?

大きな場面のセットが4つあり、場面転換する。『SHOCK』始めジャニーズって、転換をいかにスムーズに行うかに力注いでるからw

あとはそこまでセットを作り込んでない舞台だとライティングのみで表現とかあるしな〜。そこが舞台の面白さでもあるんだろうし。

この舞台は結構写実的。普通にテレビドラマの感覚。

 

大杉漣さん初舞台らしい。
マイクも付けてないような感じだが、やはりそうなると声を張る芝居になるんだろうが、そのせいか台詞が分かり難い時がままあった。滑舌が悪いほどはいかないが。


藤山直美さんはさすが。
愛嬌があって可愛い。ドラマでの芝居しか見たことなかったが、さすがです。


・総じて楽しいお芝居だった。
ははは。なんかよく分かんないといったところが正直なとこだが。

 

まず最初に。その回は読売の貸切の回でした。たまたま見かけて安かったから、なら行ってみようかなと。
藤山さんと大杉さんは好きだけど、定価で文ちゃんだけ見に行くのはちと辛いw
2階席が4,800円だったので、ま、いっか(笑)
だからお客さんも相応だと思う。
全体的に年配の女性が多い。隣のお爺さん始まってすぐ寝だしたw
上手サイドだったが、前2列のお婆ちゃま方が身を乗り出して見てるw
余りのことに唖然として冒頭舞台見てないw
係員が通り掛かったから、とりあえず何とかしてくれと訴える。係員苦笑しつつ、注意してくれた。以降はちゃんと座っていたから、単に知らなかったんだろう。幕間には観覧マナーを係員が前方に立って説明してたw


で、要所要所でちゃんと笑いも起こって、反応は普通。普通に娯楽のお芝居を楽しんでいる感。私こういう舞台見たことないからw

幕間では8割方が事前に購入してたお弁当開いて食べてた。へ〜(笑)


で、文ちゃん。
冒頭はあんまりな観覧マナーに、見損ねたw
でもどうやら出てたらしい。
旅一座の劇中劇のシーン。座長がとちってわちゃわちゃするシーンだった。

 

ネタバレいいっすか?
いきます(笑)

昭和かな?結構昔の旅役者一座の物語。芝居が好きでやってる二代目とその連れ合い。でも結婚はしてなくて。
先代は当り役を持ってて、旅役者ながら大阪の大きい劇場で興行も打ったことがある。翻って2代目は自分でも「だいこん役者」だと自認。父親へのコンプレックスから抜け出せない。
たまたま知り合い愛しく思って、借金のかたに身売りの決まっていた女を助け、自分の劇団に引き入れる。
ちょっと浮気性の座長としっかり者の恋人。昔付き合っていて死に別れた女性との間にできた座長の娘。いろいろな団員。その中で、一番新米な団員が文ちゃん。


名前は藤山直美大杉漣の次に、娘役の人と並んで。

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浜中文一(関西ジャニーズJr)とある。ノボリにも(関西ジャニーズJr)の文字が。

 

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パンフの文ちゃんの挨拶文にも、関西ジャニーズJrの浜中文一ということが書かれている。

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そこはうわ(;_;)となった。

 

ストーリーは座長に娘の存在を知らずまた浮気しているのかと思った藤山と大杉の騒動に、南紀白浜の観光化の地上げの騒動、座長の父への確執めいた思い、なんかが織り込まれている。
一番のテーマは、父への劣等生とそれを超えることーーーなんだろう。
自分はだいこん役者だからと、決して生前の父の偉業に寄り付こうとはしなかった座長が、最後には恋人や娘、団員の思いに応えて、父の当り役に挑戦する。

今までの座長の考えを変える契機となったのが、新参の団員である文ちゃんの言葉で、ここは結構盛り上がる場面。何故この劇団に入ったのかも含めて。


「俺はだいこん役者だ」と言い、父の当り役を拒否する座長に、文ちゃんが、父母がおらず祖母に育てられた自分が座長の「瞼の母」(だっけか?)の芝居を見て泣けた。だからこの劇団に入ったし、どうか(その先代の当り役を)やってくださいと、懇願する。
ーーー記憶曖昧ですみませんwそんな感じのシーンでした。楽屋中央に立つ座長の前に正座して、頭を畳に擦りつけながら懇願する文ちゃんの素足の足の裏ばっか見てたw
いや〜めっちゃ上手(かみて)過ぎて顔が全然見えなかったの(^_^;)


2階席だしさ、目が悪いからほぼほぼ文ちゃんをオペラグラスで追ってたw
カツラで最初どこにいるのか分からずw
あ!いた!
あとはずっとロックオンwすみませんw全体を見てない。
で、文ちゃんはといえば。
そんなにめっちゃ台詞があるって訳でもない。だって新入の団員だもん。座長を扇いだり、煙草盆持って後ろを付いていったり、藤山の芝居の稽古に付き合ったり、座長の浮気の相手(本当は娘)を他の団員と探ったり。
基本わちゃわちゃしてるんだけど、座長のことも藤山のことも大好きで信頼してて心配してる若い団員の役。その思いは伝わる。台詞無くても、始終脇や後ろに控えて、新米の団員を演じている。


台詞はちゃんと伝わる。明瞭。声がよく通る。
また台詞は無くても、舞台の上でちゃんとその人物を演じている。
全く危なげないし、芝居の世界観にちゃんとマッチしている。


きっと求められていることを全うしているんだろう。
誠実そうな青年が見える。

 


いや〜ジャニーズってさ、結構派手じゃん。舞台にしても、ショーにしても。
だから堅実でちゃんと一般のご年配の娯楽として成立してるお芝居の舞台で、ちゃんとその役割を全うしている文ちゃんーーーてのが。へ〜と思った。ジャニーズとは違う畑。


でもって、ただ浜中文一だけではなく、そこから関西ジャニーズJrにも目を向けて貰えればという思いが載せられたカタログ(と受付嬢が言ってた)に、実は一番ぐっと来た。(稽古風景のレポとかも載っててモノクロで文ちゃんの写真も載ってました〜)


あのカタログの一文に、本当に一生懸命頑張ってるであろう文ちゃんを思って。
関西ジャニーズJr最年長の彼。
まいジャニでコッシーとゲストだった時に、結構シビアな話もしていた。今のポジションと、これからのこと。
自分の道をと。

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どうかずっと文ちゃんが見られますように。

 

 

 

さてここからはパンフの文ちゃんの言葉から、関西ジャニーズについて。


昨日ジャニーズWESTの1枚目のアルバム特典DVD見てて、藤井流星の言葉が印象に残った。
『この特典を見てるということは1stアルバム買ってくれている。きっとこれからのジャニストからすれば、本当に最初の頃のファンになるに違いない。自分達はずっと舞台やってきてて、その頃見に来てくれたお客さんがいたからこそ、舞台が続けられてデビューもできた。これからも宜しくお願いします』
という趣旨。
舞台の頃からずっとチケ買って支えてきたお客さんがいたからこそと言う流星の言葉。
ちゃんとそこを分かってて言葉にする流星。
なんかさ。そういうとこいいよね。
天然でポンコツみたいなキャラだけど、ちゃんとセトリや構成考えたりファンへの感謝を言葉にする流星。男前だわ。


自分が舞台に出ることで少しでも関西ジャニーズJrに還元できればと考える文ちゃん。
きっと関ジュは皆でそうやって進んで来たんだろうな〜。


西畑大吾が、
『ばどや7WESTがいた頃はずっと定期的に松竹座で舞台がやれた。でも今はジャニストのメンバーが抜けたから、そうとは限らない。だからこそ頑張らないと』
と言ってた。


それぞれいろいろな思いや夢はありつつも、関ジュとして頑張ってる彼らが好き。

 

てか文ちゃん生で見たの初めてだったわ(笑)

 

あと関西ジャニーズについて、もう一つ。
去年の暮れの日経エンタ見返してて。Mr.KINGの記事。あれ?そういやあったなw
実はあのグループ自体そんなに好きじゃなくて。記事の記憶が余り無い。
ちょいイメージ変わったのは、先日のまいジャニでの彼らと関ジュの絡みを見て。

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屈託なく懐かしそうに元のユニット仲間と喋る彼ら。
そのこだわりの無さに、こだわってた自分がいることに気付いたというか。


で、日経エンタで。
東京での活動や関ジュに対してこだわりは無いという平野紫耀と永瀬廉。ひょっとしてファンはわだかまりがあるかもだが、ジュニアってのは参加ユニットがいろいろ変わりつつ活動していくものだろうし。

関ジュは関ジュ全体として見るお客さん多いが、東京では個を見てる。だから個での争いになるので相当厳しい。たまたま家族の転勤があってこちらに来たが、ここで頑張るしかない。東京に来た時属するグループがあるというのは精神的に大変ありがたかった。
ーーーと。

 

あれ?家族の転勤で東京行ったの?
でもって永瀬廉って生まれは関東だし、平野もずっと名古屋から大阪通ってたんだね〜。
なんかね。
そういや皆Jr時代って参加ユニットしょっちゅう変わるわwと(笑)
そういう場所だったわ。Jrって。

関ジュがちんまりしてたから、なんかキンカンやなにわ皇子ばかりにこだわってたが。

確かに関西ジャニーズはユニットはあっても、応援は関ジュ全体をしてる。世帯がちっちゃいからどうしてもそういう形になる。あそこで肩を寄せ合って頑張る彼ら見てると、皆を応援したくなる。

レッスン場もないし、マネージャーもいない。ステージの心得も、なんかあったら叱るのも、先輩。

そんな関西ジャニーズ。

おまけに関西から関東の壁は高くて、結構ぼろぼろ辞めていく。
濵ちゃんなんかもグループで一人しか残らなかったのに頑張ってたもんな〜(笑)

 

秋の梅芸には、ジャニワ座長の平野や永瀬と一緒に関ジュも参加する。
楽しみだね。

 

 追記。

受付嬢に、

「出演者さんへのお手紙お願いします」

と手紙を渡してた若い女性いた。文ちゃんか?(笑)へ〜そういうこと出来るんだねと、思った。

せっかく外部出てるんだし、なんか励みになれたらいいよね。