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思い出したように『なにわ侍』を観て

ジャニーズWEST

実は発売後すぐ買ったジャニーズWEST『なにわ侍』のDVDがずっと不調でw

途中2箇所で止まるんだな。これがw

で思い切って買い直した(笑)

 

改めて観たからか、ふと先日『なにわ侍』について書いてる文章が目に留まった。多分リリース頃書かれた文章。

めっちゃ考察入れてて、すげぇ(笑)
そっかぁ…でもさ…きっと本人達はそこまで思って作ってないのかもしれないw
いや、舞台と現実と役柄との対比や構造を非常にアカデミックに考察されてたんだけど。あくまでも後付けの考察かなと。


ジャニ舞台ってさ、基本は少年達の成長譚で、群像劇。なんたってヒロムの永遠のテーマはそこだろうから。
結構いきあたりばったりで、ストーリーの整合性よりエンターテインメント重視だしさwそこまで深く考えてないよ。きっと(笑)


でも、それでも。
観る人を惹き付ける。
きっとそこには、自分の好きなアイドルへの、少女達の憧憬やらなんやかんやが重ねられてるからだろう。
そういうのジャニ舞台は上手いなぁと思う。
まぁ…ヒロムの感覚がそこと同調できるんだろうな。80超えたおじいちゃんなのに。やっぱすげぇ。


で、なにわ侍についてなんか書こうと思ったんだが、余りに立派な考察読んで書く気が失せたんで、以下にふわっと書いた雑文をw
お目汚しすみませんwww

 

 


◐  ◑  ◐  ◑  ◐  ◑  ◐  ◑  ◐  ◑  ◐  ◑  ◐  ◑

 

「ね…次の日生劇場…4人が出る舞台なんだけど。神山…出る?」
そう電話の向こうでスタッフが問う。

 

 


先日照史君に訊かれた。
『神山は前列と後列に別れることになっても、7人で一緒にデビューがええ?』
即答した俺。
『嫌です。それなら俺はデビューせんでもええ』
『…せやんなぁ』
ちょっと困ったような、哀しげで切なそうな顔で頷く先輩の彼。
その後ろ姿を眺めつつーーー。


”なぜ彼は、そう問うたのか”
ーーーそう考える。


でも。
やっぱり嫌や。
今までずっと横並びでやってきたのに、自分達だけ後列扱いになるんは。
それぐらいならいっそ一緒にデビューできんでも、ええ。
俺は役者仕事で、ええ。
なんで今更後列ならなあかんねん。そんなデビュー要らんわ。

彼の問いに、そんな思いが一度に押し寄せて、考える間もなく即答してしまった俺。


と。
側に居たスタッフが、
『それ…ちょっと…』
やはり切なそうな表情で、俺に。
『え?』
『桐山君がどんな思いで、それを君に問うたか…』
『……』

 


そう。
聞いてはいた。
彼等4人が、なんとか7人でデビューできないかと動いているのは。


けど。
俺かてプライドはある。
他のメンバーと比べて随分早くに入所した俺。グループの中では先輩になるからと、ずっと厳しい顔も見せて皆を引っ張ってきた。
その俺が…後列?
なら一緒にデビューせんでもええ。
俺は、俺や。
一人でええ。
そこまでしてデビューしたない。


が、そこでスタッフに告げられる。
『4人はさ…ここで”7人で”と言うことで、自分達のデビュー自体が無くなるかもしれない…それでも…。

”7人で”と言い続けて、必死で動いている。自分達のデビューを賭けて。

”たとえ前列後列が出来たとしても、それでも7人でデビューを”と。
そりゃ4人だって、前列後列がいいと思ってる訳がない。ましてや自分達が前列になるのに。今までずっと横並びでデビュー目指して関ジュでやってきた仲間なのに。

心苦しいに決まっている。そんなこと桐山君だって言いたい訳がない。
でも…それでも君に、そう問うた。
その彼の思いを…考えてあげなよ』


それは普段からよく喋っていたスタッフさんだったから…。ずっと俺らの状況をじっと見守ってくれていたスタッフさんだったから…。
ずん、と胸に響く。
その、言葉。

 

 

せやねん。

ほんまはーーー。
俺は…自分が大事やった。

 

よく言われる。
”器用に何でもこなす神山”と。


でも。
俺…器用やない。
必死やねん。
器用に何でもこなすように見えるだけ。
ダンスかて、歌かて、演技かて。
必死で練習して、必死でやってる。
何もせずに才能だけできてる訳じゃない。
ほんまに死にものぐるいでやってきた。せやから…その努力が報われんのなら…今更お情けで後列なんて嫌や。惨めなだけや。
俺かてプライドと矜持はある。


そうーーー思ってた。
そう。
一生懸命やってきた自分。これ以上傷付けられるんがーーー嫌やった。

いくら努力しても報われんことがあるのなら…もうそれは仕方がない。俺はそういう人間なんやろ。それでもと、もがくんは…余りにもしんど過ぎる。

やって。

あれだけ死にものぐるいでやってきたんやから…。

 


けど。
今までずっと追い続けて、やっと掴んだその大事なデビューを賭けてまで…。
そうまでして”7人でのデビューを”と事務所を説得してくれている照史君達。
前列後列ということは、自分達の後ろに俺らに付けと言っているようなもんや。今まで一緒にやってきた俺らに。

そんな例は実際東京でのデビュー組にいてるから、それでデビューしたらどうなるかは言われんでも分かる。今まで分け隔てのないメンバーやったのが、立ち位置も衣装も歌割りも…総てが変わる。格差が付く。
でもグループの認知度を上げる為の戦略ならばと、それを受け入れて活動しているグループが、実際に居る。
せやから、分かる。見える。その姿は。

 

敢えてそれをしても、7人でデビューをと。そう思い、口に出して俺に問うた照史君。
…どんな思いだっただろう。
自分の言っていることが、選ばれなかった俺ら3人にとってはどれだけ酷なことかは十分承知しつつ、それでも口に出して問うてきた彼。できればそんな事は訊ねたくなかっただろう。
それを言われた相手がどんな思いになるかを、人一倍心の柔らかい彼なら…十二分に分かっているだろうから。


それでも。
彼は問うてきた。

何故なら。
デビューしたいと思ったから。
ーーーこの7人で。

だからこそ。
問うてきた。

 

『…分かるだろ?彼の思い…』
さっきの哀しそうな彼の瞳の色。

俺の思いも十分分かっている。
ーーー『…せやんなぁ』
だからーーー彼は、それ以上は言わなかった。
きっと言いたいことはあっただろう。
でも、重ねては言わない彼。
どんな思いでその言葉を口に出したかは、自分からは言わない。


見かねたスタッフさんが、言葉を足してくれた。
固まった背中を見せていた俺に。
堅く握り締めた指を解けなかった俺に。

 

『照史君…』

 

追いかける。
その後ろ姿を。
『照史君ーーー!』
呼び掛けた俺に、驚いた顔で振り返る彼。
俺を見て…何を感じたのか…泣きそうな笑顔を見せる。
ーーーきっとそれは。
俺の表情の写しだったに違いない。
『照史君…俺…』
頭に、彼の手がそっと伸びてくる。
優しいその感触に、
『俺、後列なってもええ…7人がええ…!』
切羽詰まったぎりぎりの声音でぶつける。

 

くしゃっと乱暴に頭を抱き込まれた。
それはきっと。
互いの涙を隠してはいたが。
きっとお互い見えていた。
ーーー互いの潤んだ瞳とその表情は。

 

 


だから。
「ね…次の日生劇場…4人が出る舞台なんだけど。神山…出る?」
と、スタッフに問われて。
迷いはなかった。
デビューできるかどうかなんて分からない。
あの後どういう結論になったのか、はたまたまだ結論は出ていないのか…。


でも、ええねん。
そうやって必死で動いてくれた4人と、同じ思いやと分かったから…。

たとえデビューはできなくても。

そして、デビューする4人と同じ舞台でも。

俺は、立つ。そこに。…皆と。
「はい。出ます。行きます」
そう告げる。

 


そこから先は…皆の知ってる通りや。
でも…嬉しかったな。
舞台の粗筋を知って。
デビューする4人に、3人が新たに加わるストーリー。
そう聞かされて顔を見合わせた俺ら。


じわり、と。
湧き上がる思い。


…イケる…んか?

イケた…んか?!

 

思わず見返したスタッフの表情に、確信する。
やった!!!
俺らーーー7人や!!!

 


現実とは違う舞台の世界で。
俺らは、現実をなぞる。
その感情を。
どこまでが舞台で、どこまでが現実か。

舞台は舞台やねん。
俺らが伝えるんは舞台の世界観やねん。
でも…そこに込められたリアルな思い。
きっとこれは…今の俺らにしか演じることができない舞台。


観てくれる人が…皆笑顔になってくれるとええなぁ。
そんな芝居がしたい。
そんな舞台にしたい。

 

皆で。
7人で。

 

俺らで!


『俺達、ジャニーズWEST!』